問題:力学的エネルギー保存④

図1に示すように、地上から高さ
問1 投射された瞬間の速さ
問2 最高点の高さ
〔解き方〕
〔公式〕
◆力学的エネルギー
・状態①での力学的エネルギー
・状態②での力学的エネルギー
・状態③での力学的エネルギー
今回の問題では、上式のような力学的エネルギーから保存則を立てて問題を解きます。 以下のステップに従って立式しましょう。
ステップ1:各状態の力学的エネルギーを表現する
まず、力学的エネルギー
このうち、位置エネルギー
更に、各エネルギーの公式を活用すると下記の様になります。
この式に含まれる、速さ
ステップ2:前の状態と後の状態を決める
保存則の基本的な式の構造は以下の通りです
例えば問1で状態②の速さ
このように、”前” と “後” の状態を①~③のいずれとするかを設問ごとに考えます。
ステップ3:仕事を計算する
ステップ2で “前” と “後” を決めたら、その間の仕事を計算します。 詳しくは各設問の解答・解説を参照して下さい。
ステップ4:立式する
ここまでのステップを踏まえて
という形で立式します。
あとは、この式を数学的に解けばokです。
注意点
今回は解説の為に上記のようなステップで解きますが、 こうした問題に慣れてきたらステップ2から始めてステップ4まで行い、 ステップ4で立式する最中に各状態の力学的エネルギーを具体的に 表わすという手順で解けるようになってください。
運動エネルギーの詳細はコチラ!(Map)重力による位置エネルギーの詳細はコチラ!(Map)
弾性力による位置エネルギーの詳細はコチラ!(Map)
力学的エネルギー保存の詳細はコチラ!(Map)
〔解答と解説〕
問1
答え:
[解き方]の条件代入後の式(1) ~ (3)を立式した上で必要なものを使って解きましょう。
今回は①を”前の状態”、②を”後の状態”として解きます。また、①→②にかけては
図3の枠内に示すように重力と垂直抗力が働きます。これらの力のする仕事を計算すべきですが、
重力のする仕事は位置エネルギー
よって、
問2
答え:
[解き方]の条件代入後の式(1) ~ (3)を立式した上で必要なものを使って解きましょう。
今回は①を”前の状態”、③を”後の状態”として解きます。また①→③での仕事を、
①→②と②→③に分けて考えましょう。①→②部分では問1で説明したように仕事は
よって、